奈良への初詣、散策の思い出

奈良公園の鹿

 初詣で奈良へ行くと、鬱蒼とした木々に囲まれた春日大社を参拝します。 鹿たちが、尻尾を振り振り、歓迎をしてくれる。

 

 広々した飛火野を眺めながら春日大社の参拝道の玉砂利を踏みしめて本殿前に進む。
 春日大社は日本の国の誕生に関わった神社だけに、厳粛さが体全体に伝わってくる。
 奈良大和は"国のまほらば"といわれて、奈良は素晴らしい。

 

興福寺の五重塔

 興福寺の五重塔、東大寺そして奈良公園と初詣の跡の散策と食事にするに困らない土地だ。

 この有名な五重塔が、明治の初めには何百円の単位で売り出されたことは驚きだ。
 売り払われてしまって瓦礫の山になっていたとしたら、世界文化遺産の指定もなかったかも知れない。
 そして、第2次世界大戦の爆撃からも逃れて、今に残っていることに大きな幸運を感じぜざるを得ない。
 奈良公園では幼い子どもが、鹿にえさを与えてキャキャと喜んでいるシーンを見て、幸せを心から感じる。

 

 近くの猿沢の池のほとりを散策して奈良町を訪れよう。
 元興寺を中心にした、この町は歴史ある町家が軒を並べており、落ち着いた町だ。
 ここでは歴史ある素晴らしいお菓子が店頭にたくさん並んでいた。

 

 奈良へ初詣して大勢の参拝客の波に挟まれて、疲れてしまったことがある。
 人混みを避けるようにして、奈良女子大学のある魚屋町へまわった。

しめ縄が飾られている

 こまで来ると参拝客や観光客は見あたらず、ゆっくりと散策できる。
 重要文化財になった歴史と伝統ある、奈良女子大学の緑色の正門や校舎は、眺めているだけでも美しく、心をたのしませてくれる。
 大学の前には明治時代に建てられた警察の交番所がひっそりと忘れられたように佇んでいる姿が可愛く目に映る。
 以前にここを訪れたときは正月だったので、この小さな古ぼけた交番所の門に、しめ縄が飾られていたことがあり、とても印象的だった。
 魚屋町近辺は奈良の独特の町屋が今でも残っており、昔ながらの鰹削り屋さん、古道具屋さん、古本屋さんなど情緒ある店をのぞきながら散策するのも楽しい。
 このような観光地化されてない素敵な場所があるのが奈良だろう。
 自分で歩きまわり、素敵な場所を見つける楽しみは、奈良にはまだまだ残っているように思う。

 

 

 

猿沢池の七不思議 むかしむかしから、猿沢池には不思議ないい伝えがあります。
  「澄まず 濁らず 出ず入らず 蛙はわかず 藻は生えず 魚が七分に水三分」

 

猿沢の池と五重塔  猿沢池の七不思議